現在わが国では占いが潜在的に大きなブームとなり、Googleのシステムで、「占い」というというキーワードの検索数(※)を調べてみると、その数は55万を超えています。

これは、「コーチング」の2万2千件に対して25倍、「冷蔵庫」の20万に対して2.5倍という、大変大きな数字と言えるでしょう。

一方で、ネット上で占いがブームであるということは、占い業界全体に大きな問題を生み出しました。

1つ目は、ネットで大きな利益を得ようとするWeb専門家たちの間で「占いはお金になる」という認識が急速に広まったことにあります。彼らは、もちろん古くから占いを真剣に研究した専門家でもなく、ましてや心のプロでもありません。収益になるからやっているだけであり、「人の心を健全に育む」というようなモチベーションをもって行なっているわけではないのです。

その結果として、私たちの元には「占いによって、大金を巻き上げられてしまった」という被害の声が多数寄せられています。

2つ目は、占いや心魂のサービスは、その性質上、倫理観が欠如した提供者にとっては「依存させればさせるほど儲かるビジネス」に見えてしまいます。これは依頼者の精神的な発達において、大変ネガティブな働きをもたらします。

「最初は相手が知らないはずのことを言い当てられ、この人はすごい人だと思い込み、依存して、気づいたらお金を巻き上げられている」「何年も占い師のところに通っているが、人生が良くなったわけではない」このような訴えも、多数届けられています。

3つ目は、占いは実際の価値を提供できているのか?という批判です。

長期的にみた時に実際に日常が良くなったり、仕事がうまくいったり、そういった実際上の価値はあるのだろうか、という見方がつきまといます。占いは、「職業的価値を提供する」という問題にも直面しているのだと思います。

このような「依存の問題」や「実際の価値提供の問題」を解決しようと努めている慈善団体を&U(アンドユー) では支援し、無料講座の運営を代行しています。

できるだけ早く「占い業界に依存をさせない」という心・魂業界の職業的サービスにおける最低限の倫理基準の普及と、実際に生活が向上したり、人間的に成長し、仕事で成果が上がっていくという「実際の価値提供の問題」が解決されることを願っています。

※1 グーグル、キーワードプランナー、グーグルアドワーズ、Retrieved from https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/、(2019年3月)