日本における「スピリチュアル」という言葉は、国際的に語られている内容とは異なるものになっています。

日本では、「スピリチュアル能力」に代表されるように、サイキックやキラキラしたオカルトというような意味合いで「スピリチュアル」という言葉が使われています。
しかし、スピリチュアリティという言葉は、国際的には”霊的な成長を遂げて精神が高い様子”や”精神が高い人”を指して使われます。
また、何か目に見えない大きなものを感じて厳粛な気持ちになった時、その感覚を表すために使われる言葉です。
さらに終末期医療においては、生死の問題に向き合うことを支援する「スピリチュアル・ケア」として、真摯に取り組まれている概念でもあります。

こうした世界基準のスピリチュアルから離れ、スピリチュアルという概念が日本独特の特別な意味合いで社会に広がってしまった現象は、「スピリチュアルのガラパゴス化」とも言うべき現象だと言えます。
そしてこの現象は、日本において、国際的な意味の「スピリチュアリティ」という概念をアカデミックな分野で研究していた研究者や、真摯な実践を通してサービスを提供していた実践者に対して、大きな誤解が集まるという悪影響を及ぼしています。

&U(アンドユー)では、この問題の背景には研究者や実践者以外の人々が、本来の意味での「スピリチュアリティ」に触れる機会がほとんどなかった点があげられると考えています。そのため、研究者や実践者でなくても、アカデミックな領域で深い検討がなされ信頼できる形で語られている「スピリチュアリティ」に関する知識へアクセスできる環境を整えることを目指しています。具体的には、「スピリチュアリティ」研究を行っている大学教授と協力しながら 60時間を超える動画スクールを構築することを計画しています。

また、この動画スクールの収益でアカデミックな意味合いでの「スピリチュアリティ」の存在を広く社会に周知し、一般の方々が本来のスピリチュアリティを理解する機会を作り出していくことを目指しています。